1日目 (スタートからスゴ乗越まで)
平井選手、宮崎選手、田中選手、東山選手、松浦選手と一緒に、いわゆる“間瀬ロード”を進みました。
高速を過ぎた次の橋を渡り、川沿いの少し荒れた道を走るルートです。
キロ6~7分程度のスピードでしょうか。自分の想定していた通りのペースでありがたかったです。
心配していた天気ですが、雨は降らず、星も少しだけ見えていました。
前回は流れ星がすごかったということですが、今回はあまり流れていないようで私は全く見えませんでした。それでも東山選手と平井選手はちゃんと見つけておられました。
途中から東山選手と2人で前に出て進みました。
少し歩くと湯川選手に追いつきました。
湯川選手曰く、「前に完走した時は、馬場島までは走ったけれど、それ以降は走らず歩きとおして完走できたよ。」とのこと。それは心強い言葉。でも、たぶん睡眠時間をずいぶん削られていたんだろうなぁ。
4:00に馬場島到着。水を補給し、食べ物を少し食べました。
馬場島までのロードは、下見をしていたけれど、夜中だったからかとても長く感じました。
馬場島を4:15頃に出発し、ようやく登山道へ入ります。ここからは無理せずに早めの登山を心掛けました。
しばらくするとなぜか岩崎選手が降りてきました。忘れ物をしたそうですが、ここまでもそれなりに登った気がするから辛かったでしょうね。
陽が登り始めたころ、撮影のためのヘリコプターの音が響いてきました。随分と熱心に撮影していたようで、30分以上上空を漂っていたように思います。
こういう時に稜線に出ていれば、ちゃんと撮影してもらえたのですが、やはりそれは力の差。ヘリが飛んでいる間に稜線に到着出来る程の力量は私にはありませんでした。
早月小屋に7:00頃到着。
早月小屋では、飲み物を2本購入。
大会に参加した後の私の感覚であれば、迷わず牛丼を注文しているところですが、
この時はまだよくわかっていない状態だったので、食べ物は何も注文しませんでした。
20分ほど休憩して出発。剣岳への登りではTJARの応援者と数名すれ違いました、応援してもらえると非常に嬉しく、元気がでてきます。頂上でも応援の皆様が待っていてくれました。
頂上で記念写真を撮影し、立山方面へ向かいます。
かにのタテバイ、ヨコバイではツアーで来られた方もたくさんおられたようで、激しい渋滞が起こっていました。
かなりののんびりペースでしたが、このおかげで体力が温存できたと思います。
剣山荘に到着してから、まず靴を脱ぎ、靴下、インソールを乾かしながらカレーを食べました。
東山選手、田中選手、宮林選手、松浦選手、平井選手、良本選手らと同じようなペースのようで、剣山荘で一緒になりました。
別山へ登るルートは悩んだ結果、剣沢小屋を経て登るルートにしました。
剣沢小屋では小屋のおばさんが「応援してるから、がんばって!!」とわざわざ出てきて声を掛けてくれて嬉しかったです。
別山への登りはけっこう辛かったです。
松浦選手が前におられたので、何とか追いつこうと頑張って登りました。
登っている途中で振り返ってみた剣岳はすごくきれいでした。
上に登ってしまうと尾根が邪魔をしてきれいに見えなくなってしまうので、存分に目に焼き付けておきました。登りきったところで、ランカメとして走っておられる駒井さん、紺野さんが待っておられました。
駒井さん 「なぜこのルートで登ってきたのですが?」
私 「コースタイムが一番短そうだったので。」
と回答するが、どうやらどのルートも大差ないコースタイムの様子でした。
小屋の方から応援がもらえるから。という理由にしておけば良かったかな。
別山を越えてから一ノ越までは、快調で怖いくらいでした。ここで飛ばしたら後々に響くのは分かっていたのですが、身体が動きたがって仕方なく、ついつい走ってしまいました。
途中からランカメ平賀さんと一ノ越まで一緒に行動することになりました。
大汝山でも頂上で少し休憩しただけで、一ノ越へ向かいました。今なら確実に休憩&食事をするところですが、始まったばかりで休憩の仕方もわかっていませんでした。
一ノ越に13:30頃到着。
一ノ越では、すごく暖かい出迎えがあり、驚きました。
一ノ越山荘で、カップうどんとサイダーを注文し、足を少し乾かしてから五色ヶ原へ向けて14:00に出発。
五色ヶ原山荘までの途中で、ランカメ平賀さんとまたお会いして、またしばらく一緒に行動することになりました。
五色ヶ原山荘に16:00頃到着。山荘の方々が非常に暖かく出迎えてくれて嬉しかったです。
山荘で、カップラーメンとリンゴジュースを注文しましたが、カップラーメンは一口だけしか食べられませんでした。
胃腸が弱ってきているようでした。というか、ここまでの補給が下手過ぎだったと思います。やはり何事も経験に勝るものはありませんね。
それに、せっかく持ってきていたガスターをちゃんと飲んでいなかったのも原因です。
食べられないことで、ハンガーノックとなる危険を感じながら、スゴ乗越を目指しました。
明らかにペースが遅くなっていました。
突然眠気に襲われて、途中で昼寝をしましたが、その間も平賀さんは待っていてくれました。何だか守られているような気がして、安心して眠れました。
越中沢岳を越え、スゴの頭についたからもうすぐ小屋だと思っていたのですが、疲れていたこともあり、そこからがとても遠かったです。もう歩くのが嫌になっていたのですが、なんとかスゴ乗越小屋までは行きたくて、がんばりました。
平賀さんは、途中から後続の選手に付いたようで、離れて行ってしまいました。
19:20 スゴ乗越小屋到着。
ジュースが飲みたかったけれど、悲しいことに既にタイムアウト。しかもツェルトを張るスペースがありませんでした。
なんとか、テントとテントの間にスペースを見つけて就寝。20:00には寝たかな?